雨ばっかりで

あまり撮影の予定が立て辛く、事務所の周りをウロウロしてみようと・・・

事務所は大阪の西区江之子島というところにあり、色々歴史のある土地。

江之子島は百聞堀川・木津川・江戸堀川に挟まれていた島だったらしいのですが、のちに百聞堀川と江戸堀川は埋め立てられ現在の形になったという。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s) (焦点距離32.5mm 絞り値5.6f シャッタースピード1/125秒 ISO 100)

これは大阪西郵便局のすぐ北側に埋め立てられた百聞堀川に注いでいた阿波堀川の跡地。ちなみに阿波座という地名は四国の商人たちが多く移り住んだ地であり、四国や中国地方の物産が流れ込んだからのようですが、諸説ありです。

すぐ近くに中央大通と新なにわ筋の交差点「阿波座駅前」があり、地上4層構造が交差点上に織りなす「阿波座ジャンクション」として高速道路の立体構造物で有名らしく多くの方が写真を撮りに来ています。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離24mm 絞り値8f シャッタースピード1/200秒 ISO 100)

日本生命病院の南、大阪府立江之子島文化芸術創造センターと長ったしい名前の建物前にある「大阪府庁江之子島庁舎跡」。明治7年から大正15年までここに府庁があったとのこと。重厚な西洋建築を採用した意匠性もあり、当時は「江之子島政府」と呼ばれるほどの名所となったそうです。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離27.5mm 絞り値9f シャッタースピード1/320秒 ISO 100)

すぐ目の前に変わった建物があったんで取り敢えず写真に。後で調べて見ると、木村家住宅主屋といって大阪府の官舎として建設された木造2階建の洋館で、大正期の洋風官舎として貴重な有形文化財とのこと。知らないことが多い。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離30mm 絞り値8f シャッタースピード1/250秒 ISO 100)

そして木津川を渡った先にある「川口居留地跡」。大阪が開港したのち外国の商人たちの居留地とされたが「河港」だったため大型船舶の入港ができなかったので短命に終わったそう。その後次々に外国人貿易商たちは良港な神戸に移り住んだとのこと。それで神戸の北野異人館街が出来たなんて初めて知りました。大正時代までこの辺りはかなり華やかだったんですね〜。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離41mm 絞り値10f シャッタースピード1/400秒 ISO 160)

そのすぐ南にはレンガ造りの雰囲気のある川口基督教会が。大阪開港に伴って、川口地区に設置された外国人居留地のなかにつくられた礼拝堂。建築は1920年の登録有形文化財。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離41mm 絞り値10f シャッタースピード1/400秒 ISO 160)

ふと見ると教会の向かいに若い女の子の行列が。何に並んでいるんだろうと? そこは喫茶店でした。喫茶「水鯨」というレトロな感じの喫茶店。金沢にあった昔ながらの昭和な喫茶店を大阪に移したらしい。自家焙煎のコーヒーやオムライス、プリンアラモードなんかありそう。この喫茶店で教会をゆっくり眺めるのもいいかも。

(後日iPhoneにて撮影)

また木津橋を渡って昭和橋方面を眺める。木材や魚市場など昔は港を軸として商業の中心地だったんだろうな。

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離24mm 絞り値11f シャッタースピード1/500秒 ISO 160)

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離35mm 絞り値9f シャッタースピード1/320秒 ISO 160)

最後に魚市場の中心だった「雑喉場(ざこば)魚市場跡」。堂島の米市場、天満の青物市場とともに大坂の三大市場といわれ賑わいがあったと。市場が設置されたのは秀吉の時代に遡るとのことですが、今は公園の一角に石碑が残るのみ。雑喉場(ざこば)とは種々雑多な小魚のことらしいのですが、先に亡くなった桂ざこばさんの芸名はここから来たのかな〜なんて思いながら今日の散策は終了!

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離33mm 絞り値9f シャッタースピード1/320秒 ISO 160)

(Nikon Z9  NIKKOR Z 24-70mm f/2.8s)(焦点距離35mm 絞り値7.1f シャッタースピード1/200秒 ISO 160)