お伊勢参り
5月のある日、三重県の伊勢に行く機会があり、ついで・・・と言ったらバチが当たりますが、お伊勢参りをすることとなりました。
予定の前日から大阪市内を出発し名阪国道から伊勢自動車道で伊勢市内へ。
途中、安濃SAで休憩をしましたが土産物売場でどこかで見かけたお菓子が。新東名高速の長篠設楽SAで見た「安永餅」と同じものがあるではないですか。でも名前を見たら「なが餅」と書いてあり、同じものではないのか?
後あと調べてみると「安永餅」は桑名の永餅屋老舗、「なが餅」は四日市の笹井屋が作っているそうです。見た目は少し焼いてあったり味も少し違うようです。
とりあえず帰りに買って帰ろういうことでSAをあとにし、およそ3時間半でようやく伊勢市駅前に到着。目指す伊勢神宮外宮は駅前と目と鼻の先。
お伊勢参りは外宮から内宮への参拝が正式な参拝の仕方とのことでいざ外宮へ。
平日とはいえ参拝者が多いだろうと恐るおそる駐車場へ向かうと予想に反して案外空いてました。今まで数回、伊勢神宮には寄っていますがこんなに空いていたことがあっただろうか。毎回道が渋滞し、車を駐車することもままならなかっただけに少し拍子抜け。なにわともあれ車を停めていざ参拝へ。
伊勢神宮には数回寄っている旨を話しましたが、毎回天気が悪い。案の定今回も天気予報は曇り時々晴れと晴天には恵まれなかった。しかし神宮の雰囲気に晴天は似合わないというか、少し曇って尚且つ靄がかかっている方が神秘的に見えてなんかしっくりくる。
外宮火除橋を渡って参道へ。手付かずの杉の大木が生い茂り、やはりこの天気が似合ってる。
外宮の正宮に来るのは初めてのような気がする。内宮の正宮ほどに荘厳な感じはしないが少し姿勢を忠したくなる。日本人特有の感性か。
その後、多賀宮・土宮と社をお参りし外宮をあとにする。敷地はそれほど広いという感じはしないものの、日頃の運動不足が祟って結構疲れが来るもんです。
外宮の参拝も終わり次は内宮へ。車をこのまま駐車場に停めてバスで内宮へ向かおうとも考えましたが、バスが混んでいそうなのと駐車場が2時間制限があったのでやむなく車で向かうことに。
混雑は想像できます。駐車場へ入れるのもひと苦労だろうなと覚悟はしていましたが、急ぐ旅でもないので時間がかかってもいいと腹を決めて行きましたが、予想は見事に裏切られすんなり、それも一番近い駐車場に車を停めることができました。やはり今日は参拝客が少ないんだと実感。さっそく有名な宇治橋へと。
宇治橋を渡り神苑を抜けて、まず御手洗場へ。本当は体をここで清めてから参拝に向かわなければいけないところ、カメラを持っているという理由で省略(すいません)
瀧祭神をお参りし別宮風日祈宮、荒祭宮と参拝し正宮へ。外宮以上に杉の巨木が立ち並び薄暗く、晴天より曇天の方が雰囲気がある理由がここにあるんだろうと感じる。
正宮の正面に立つとより一層薄暗く荘厳なイメージ。やはり階段下からしか写真は撮れない。前にいた外国の方が階段を登ってカメラを正宮に向けたとたん制服を着た係員が飛んできて、ここで写真は撮れない意向を伝えていた。
宮内庁の職員だろうか。今の季節はいいが冬の寒い時期や、これから迎える暑い時期に険しい表情の制服姿で一日中立っているのは大変だろうなと老婆心ながら思う。
柄にない言い方かもしれないが、伊勢神宮は派手さはないが手付かずの樹木と歴史と伝統が守られ息づいていることが肌で感じられる、ような気がする。
帰りに御池を通りがかったとき、池対岸でうっそうとした緑の生い茂る中の小道を、鮮やかな朱色の袴を纏った巫女さんが歩いてゆく姿を目にすることができた。
しかし神社によって巫女の袴の色は違うのか?決まりはないのか?
もっと赤に近い朱色だったりが一般的に思う色ではないのか。あきらかに伊勢神宮の巫女の袴の色はオレンジに近い朱色だった。なんて事を考えながら内宮をあとにした。
(次号へ続く・・・)