福住重要伝統的建築物群保存地区・・・①
なんちゅ〜う長ったらしい名前。今回、舌を噛みそうな所へ行ってみました。
以前ゴルフに行った帰りにたまたま雰囲気が良いところを見つけた、と言うんで行ってみることに。また夏の暑い日でした。大阪から能勢方面へ173号線を延々北に、るり渓をも通り越し峠を越えて丹波篠山近くまで車を走らせました。大阪市内では34〜5度近くあった気温も峠では24度と10度近く低い。やはり標高が高いと涼しいな〜と思っていると。やっぱり登ったものは降りなければいけない。低地に近づくと案の定30度近くまで上がって、夏はどこへ行っても暑いと実感。
目的地は大きな杉が目印とのことで調度372号線との交差点にそれはありました。しばらくその大杉を眺めることに。
なかなか大きさが伝わらないが高さ33m、幹囲8.4m、樹齢7〜800年ほどと県内で一番大きな杉だとのこと。遠くから見ると一本杉ではなく森に見えると「甚七森(じんしちもり)」と呼ばれているらしい。丁度街道の交差点にあった(あえて植えたのか?)ことで昔から良い目印になったんだろうな〜。奥に小さな祠があるのが貴船大明神。境内の大半がこの大杉で覆われている。
ひとしきり大杉を拝見させていただいたのでさっそく目的地へ。一路国道を離れ372号線と並行に走っている篠山街道に入る。江戸時代から宿場町として栄え本陣もあったというが今はひっそりとした田舎町の雰囲気。調べたところ宿場や農家など古い建物を改修し平成24年に丹波篠山市福住伝・・・保存地区に指定されたとのこと。けっこう古いんだろうが作りました感のある建物が多い。
市営団地までもこの雰囲気って徹底してる。このような建物が点在している保存地区は四つの集落から成っているとのこと。どんな形でも江戸時代から明治にかけて宿場町で栄え、その後置き去りになっていた町を、こういう形で再生していくっていうのは良いこと。前にも書いたがそれすら出来ない町が多いのも事実。そう思うと見え方も変わってくる。
移住者に向けてお試し住宅や一棟貸の宿泊施設などもあり、本格的に移住を考えている人や田舎暮らしを体験したい人を誘致したいと努力が見えて何だか良いんだが、この暑い中観光客もチラホラいるし、車で風景を楽しんでるんだろうドライブ中の人もちらほらいる中、あまりにもwelcomeムードが無い。というか人も店も少ない。観光客を足止めするような派手さは無いのはそう望んでないからなのか?
こういった町には必ずあるNIPPONIAホテルがここにもあった。以前も伊賀上野のオススメすき焼き屋「金谷」の向かい側にNIPPONIAホテルがあった。私は一度も泊まったことはないが、日本国中にあるらしいので何処かで一度泊まってみたい。またその隣に以前は郵便局であった建物の外観を変えず「FOOTPATH CAKES」というケーキ屋ができていた。中には入っていないがここも面白そう。
それにしても暑い・・・、さっきも言ったが店が少なくちらほらいる観光客以外に人もいない中、汗だくになりながら何処か涼しくて落ち着ける場所はないかと探していると喫茶店(コーヒーショップ?)を見つけて早速中に入ってみる。
期待して中に入ったが冷房は効いておらず蒸し暑く大型の扇風機が大きな音を立てて回っていた。それでも外の炎天下に比べれば過ごしやすく冷たいコーヒーを飲むと生き返った。少し小腹が減ったのでホットドックもいただいたんだが、大きな空間の真ん中に大型のストーブが鎮座し、まるで冬の山小屋のような雰囲気がさらに暑さを助長させる。ふと見るとテラス席がありそこにはミストが降り注ぎ、ずいぶん中より涼しそうに見える。そこに行きたかったが先客があり諦めることに。よく見るとこのコーヒーショップは若いお兄ちゃんが二人で回している。都会のスタバではないし客数はそんなに多くはないから回していけると思うが、こんな田舎町に店を出そうという若い人がいることに少し安心した。保存地区を利用し町の活性化と移住者の誘致。古民家を改装して新しく価値を生もうとする気概が見えてなんか嬉しい。
まだ近くに何かありそうなのでこのままぶらりしよう・・・(次号に続く)